CADCAM冠の歴史
診療報酬改定とともに。
2026/06/26 約13分
CAD/CAM冠は2014年4月改定で小臼歯に初めて保険適用されて以降、段階的に対象部位が拡大されてきた歯科修復材料である。本稿は勤務医向けに、CAD/CAM冠・インレー・ブリッジの保険適用拡大史を時系列で整理し、令和8年改定(2026年6月施行)での咬合支持要件撤廃・CAD/CAMブリッジ新規収載などの最新情報を体系化する。2020年の大臼歯適応拡大、2022年のインレー保険適用、2023年12月の材料Ⅴでの全大臼歯適用、2024年のエンドクラウン保険適用を経て、令和8年改定では全大臼歯への適応拡大と新たな材料区分の導入が完了した。CAD/CAMブリッジの新規保険収載は2026年6月1日からで、第二小臼歯または第一大臼歯の1歯中間欠損部に対する3歯ブリッジ症例で算定可能となっている。本記事の数値・要件は2026年6月施行時点の改定概要に基づくもので、疑義解釈通知の追加発出に応じた見直しが望まれる。
CAD/CAM冠(Computer Aided Design/Computer Aided Manufacturing Crown)は、コンピュータ支援設計と切削加工技術により製作する歯科修復物である。日本では2014年4月の診療報酬改定で初めて保険適用された。
それ以前は先進医療として運用されていたが、CAD/CAM技術と材料(ハイブリッドレジン系)の臨床的安定性が一定水準に達したと判断され、保険給付に組み込まれた。導入時の対象は前歯と小臼歯(第一・第二小臼歯)に限定されていた。背景には金パラの価格高騰による逆ザヤ問題の慢性化、メタルフリー需要の高まり、CAD/CAMシステムの普及があった。
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