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奥深き口腔機能低下症

7つの検査を深ぼる

2026/06/23 約16分

口腔機能低下症は、加齢や疾患などにより口腔機能が複合的に低下した状態を指し、2018年4月の診療報酬改定で正式に保険収載された疾患である。本記事は勤務医向けに、定義・疫学・7つの口腔機能精密検査・診断と管理計画・令和6年から令和8年にかけての診療報酬改定の保険算定構造を体系的に整理する。日本老年歯科医学会の運用ガイドによれば、口腔不潔・口腔乾燥・咬合力低下・舌口唇運動機能低下・低舌圧・咀嚼機能低下・嚥下機能低下の7項目のうち3項目以上が該当した場合に「口腔機能低下症」と診断する。地域歯科診療所のデータでは平均年齢51歳の患者の約49%が該当しており、中年期から一定の割合で予備群が確認されている。2026年6月施行の令和8年改定では口腔機能管理料が精密検査実施90点・未実施50点の2区分に再編され、口腔粘膜湿潤度検査(D011-5、130点)と口腔機能実地指導料(46点)が新設された。

口腔機能低下症は、加齢のみならず疾患や障害など複数要因によって口腔機能が複合的に低下した疾患概念である。日本老年歯科医学会と日本歯科医学会の整理によれば、放置すると咀嚼障害・摂食嚥下障害に進展し、低栄養やフレイル、サルコペニアへと連続するとされる。日本老年歯科医学会が2016年に疾患概念を提唱し、2018年4月の診療報酬改定で正式に保険収載された。

運用ガイドの一次資料としては、日本老年歯科医学会「口腔機能低下症 保険診療における検査と診断 Ver.5.0」(令和8年3月改定対応版)と、日本歯科医学会「口腔機能低下症に関する基本的な考え方」(令和6年3月)が挙げられる。診断は7項目の口腔機能精密検査の結果に基づいて行われ、3項目以上の該当をもって「口腔機能低下症」と診断する。

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